2026.05.24

キャリアコンサルタントになるには?必要な資格と費用を徹底解説

キャリアコンサルタントの資格取得や働き方を解説するイメージ

「キャリアコンサルタントになりたいけれど、未経験からどうすればなれるのかわからない」「資格取得の費用や手順を知りたい」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

キャリアコンサルタントは、個人の適性や経験に応じて職業選択や能力開発のアドバイスを行う国家資格です。

専門的な知識が求められるため、資格取得には一定のルートを辿る必要がありますが、未経験からでも挑戦できる仕組みが整っています。

この記事では、現役キャリアコンサルタントのアンケート結果も交えながら、資格取得から実際の働き方までを詳しく解説します。

  • キャリアコンサルタントになるための3つのルート
  • 資格取得にかかる費用と期間の目安
  • 未経験から目指す際の実態とリアルな声
  • キャリアコンサルタントに向いている人の特徴
  • 主な仕事内容と今後の将来性

これから資格取得を目指す方は、ぜひ参考にしてください。

目次

キャリアコンサルタントになる3つのルート

資料を読みながらキャリア形成について考える人物

キャリアコンサルタント国家資格を取得するためには、国家試験を受験して合格する必要があります。

試験を受けるための受験資格を満たすには、大きく分けて3つのルートが存在します。

自身の現在の状況に合わせて、最適なルートを選択することが大切です。

養成講習を受講する(未経験向け)

未経験からキャリアコンサルタントを目指す場合、最も一般的で確実なルートが「厚生労働大臣が認定するキャリアコンサルタント養成講習を修了する」ことです。

この講習は、キャリアコンサルティングに関する専門的な知識や技能を体系的に学ぶためのもので、合計150時間のカリキュラムで構成されています。

講習では、キャリア理論、カウンセリング技法、労働市場の知識など、実務に必要な基礎を網羅的に学習します。

通学・オンライン・通信教育など複数の形式で提供されているため、働きながらでも受講しやすい環境が整っているのが特徴です。

未経験者の多くは、この養成講習を通じて受験資格を獲得し、試験に臨んでいます。

3年以上の実務経験を積む

すでに人事部門や人材紹介会社、学校の進路指導室などで、キャリアに関する相談業務に携わっている場合は、「労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上のいずれかに関する相談に関し3年以上の経験を有する」という条件で受験資格を満たすことができます。

この実務経験ルートは、養成講習を受講する時間と費用を節約できるメリットがあります。

ただし、どのような業務が「実務経験」として認められるかは、試験機関が定める詳細な基準を満たしている必要があるため、事前にしっかりと確認しておくことが重要です。

技能検定に合格する

すでにキャリアコンサルティングに関する高度な技能を持っている方は、「技能検定キャリアコンサルティング職種の1級または2級に合格する」というルートもあります。

この技能検定は、国家資格キャリアコンサルタントよりも上位に位置づけられる熟練レベルの資格です。

技能検定に合格している人は、すでにキャリアコンサルタント試験の合格水準以上の能力を有しているとみなされるため、試験の一部または全部が免除される場合があります。

実務経験が豊富で、さらに専門性を高めたいと考えているプロフェッショナル向けのルートです。

資格取得にかかる費用と期間の目安

進路やキャリアの選択肢を前に将来を考える人物

キャリアコンサルタントの資格取得には、養成講習の受講料や受験料など、一定の費用と期間が必要です。

養成講習を受講する場合、受講料の相場は約30万円から40万円程度です。

これに加えて、学科試験と実技試験の受験料(合計約4万円)や、テキスト代、交通費などが必要になります。

現役キャリアコンサルタントへのアンケートでも、資格取得にかかった費用として「40万円」と回答している人が多く、この金額が実態に近い目安と言えます。

取得までにかかる期間は、養成講習の受講期間(標準で3ヶ月から6ヶ月程度)と、試験対策の学習時間を合わせて、半年から1年程度を見込むのが一般的です。

働きながら学ぶ場合は、週末や夜間の時間を有効に活用し、計画的に学習を進める必要があります。

なお、一定の条件を満たせば「専門実践教育訓練給付金」制度を利用でき、受講料の一部が支給されるため、費用負担を軽減することが可能です。

実際に働く人の声とキャリアのリアル

資格取得に向けて学習や情報整理を進める様子

資格を取得して実際に働くキャリアコンサルタントは、どのような思いでこの仕事を選び、どのような現実と向き合っているのでしょうか。

現役コンサルタントへのアンケートから、リアルな声を紹介します。

なぜこの仕事を選んだのか

キャリアコンサルタントを目指すきっかけは人それぞれですが、多くの人が「人の役に立ちたい」「現状の課題を解決したい」という強い思いを持っています。

現役コンサルタントは、「社長や経営者の思いや視点、従業員やスタッフの気持ちや現状など、それぞれが相違すれば、必ず現場に不調和が生じます。それを調和する懸け橋になりたいと思ったのが、キャリアコンサルタントを取得したきっかけです」と語っています。

また、「転職エージェントに騙され、業界を正したいとの正義感から」という実体験に基づく動機を挙げている方も。

自身の経験や問題意識が、資格取得の強い原動力となっていることがわかります。

仕事を目指す人に知っておいてほしいこと

キャリアコンサルタントの働き方は多様ですが、特に独立してフリーランスとして活動する場合、資格を持っているだけでは仕事を得ることはできません。

現役のコンサルタントも「就職先を見つけ雇用される場合とは別に、フリーランスの選択をする場合は仕事案件の受注を自らが行わなければならない」と、営業力やビジネススキルの重要性を指摘しています。

さらに、「誰を対象に、何のために資格取得するかを明確にしておくことで、受験も乗り越えられ、仕事も継続できる」とアドバイスしています。

資格取得をゴールとするのではなく、その先でどのように社会に貢献していくのかという明確なビジョンを持つことが、長く活躍するための秘訣です。

キャリアコンサルタントに向いている人

相手の話を聞きながら相談対応を行うキャリア支援のイメージ

キャリアコンサルタントは、人の悩みや人生の転機に深く関わる仕事です。

そのため、特定の適性や資質を持っている人が、より充実感を持って長く働き続けることができます。

アンケートに回答された方は、向いている人の特徴として「傾聴力・共感力がある、相手の成長を喜べる、同じ目線で考えられる」ことを挙げています。

相談者の言葉の奥にある本音や不安を引き出すためには、ただ話を聞くだけでなく、相手の立場に立って深く共感する力が不可欠です。

また、相談者が自分自身の力で答えを見つけ出し、前向きに行動を起こせるようサポートすることが主な役割であるため、相手の小さな変化や成長を自分のことのように喜べる利他性も重要です。

常に自己研鑽を怠らず、多様な価値観を受け入れる柔軟性を持つ人が、キャリアコンサルタントとして高く評価される傾向にあります。

主な仕事内容と働き方

キャリアや働き方について考えるビジネスパーソンのイメージ

キャリアコンサルタントの仕事は、相談者が抱えるキャリアの悩みや課題に対して、専門的な視点からアドバイスを行い、自己実現を支援することです。

主な活動場所としては、ハローワークや人材紹介会社などの就労支援機関、大学や専門学校などの教育機関、そして一般企業の人事部門などが挙げられます。

アンケート回答者は「大学生の就職支援全般、就活セミナーの企画・講師」や「企業内での面談・研修」に携わっています。

具体的な業務内容は、1対1の個別面談(カウンセリング)を通じて相談者の適性や興味を引き出すこと、履歴書や職務経歴書の添削、面接対策の指導、さらには企業向けの人材育成研修の企画・実施など幅広いです。

近年では、オンラインでの面談やセミナーも普及しており、場所を選ばない働き方も可能になっています。

今後の需要と将来性

将来のキャリアを見据えて街並みを眺めるビジネスパーソン

労働環境の変化や働き方の多様化に伴い、キャリアコンサルタントの役割はますます重要になっています。

終身雇用制度の崩壊や転職の一般化により、個人のキャリア形成を専門的に支援するニーズは高まり続けています。

AI技術の進化によって一部の業務が自動化される懸念もありますが、現役コンサルタントは人間の役割を強く確信しています。

現役コンサルタントは「AIが進化する中で求職者への寄り添いが一層求められる」「本音を話せる『場』を作り、安心感を与える『人としての在り方』が求められる」と語っています。

知識や情報の提供だけでなく、相手の感情に寄り添い、本質的な課題を引き出すコミュニケーション能力は、AIには代替できない人間ならではの価値です。

今後も、専門性と人間性を兼ね備えたキャリアコンサルタントの需要は安定して推移すると予想されます。

よくある質問(FAQ)

キャリアコンサルタントを目指す方が抱きやすい疑問について、アンケート結果も踏まえて回答します。

Q.未経験からでもなれますか?

はい、未経験からでもなることができます。

厚生労働大臣が認定する「キャリアコンサルタント養成講習」を修了することで、国家試験の受験資格を得ることが可能です。

現役コンサルタントの多くも、未経験から講習を受講して資格を取得し、活躍しています。

Q.独立・フリーランスとして稼げますか?

独立して稼ぐことは可能ですが、資格取得だけでなく営業力や人脈が必要です。

現役コンサルタントが指摘するように、「仕事案件の受注を自らが行わなければならない」という厳しさがあります。

企業研修や講師業など、複数の収入源を持つことが安定につながります。

Q.この仕事を選んで後悔していませんか?

アンケートに回答した現役コンサルタント2名は、ともに「とてもよかった」と回答しています。

学生や求職者の成長を間近で見られることや、組織の課題解決に貢献できることに大きなやりがいを感じており、後悔しているという声はありませんでした。

Q.過去の自分にアドバイスするとしたら?

「必要なかった、または遠回りしたと思ってきたことも、全てが繋がり活かされるからいろんなことにチャレンジして欲しい」と語っています。

どのような経験も、キャリアコンサルタントとしての幅を広げる糧になるというメッセージです。

まとめ

新しいキャリアや働き方に向けて前を見据える人物たち

この記事では、キャリアコンサルタントになるための手順や資格取得のリアルについて解説しました。

  • 未経験から目指す場合は、150時間の「養成講習」を受講して受験資格を得るルートが一般的である
  • 資格取得にかかる費用は約40万円、期間は半年から1年程度が目安となる
  • 独立して働く場合は、資格だけでなく自ら仕事を受注する営業力やビジネススキルが求められる
  • 相手の言葉に耳を傾ける「傾聴力」や「共感力」を持ち、他者の成長を喜べる人が向いている
  • AI時代においても、人に寄り添い本音を引き出すキャリアコンサルタントの需要は高く、将来性が見込める

キャリアコンサルタントは、人の人生の転機に寄り添い、前向きな一歩を後押しする非常にやりがいのある仕事です。

現役コンサルタントが「どんな仕事でも、辛く、きつく、乗り越えなければならない壁は必ずある。でも、小さくても光が見えたとき、人はそれを乗り越えられる」と語るように、困難を乗り越えた先には大きな達成感が待っています。

この記事を参考に、ぜひ資格取得への第一歩を踏み出してみてください。

この記事を書いた人

岡﨑渉のアバター
フリーライター
これまでBtoCの営業やWebマーケティング、キャリアコンサルタントなど幅広い仕事を経験。700人以上のキャリア・人生の転機に携わってきた経験から、お仕事図鑑では、働く人のリアルを丁寧に届け、次の一歩のヒントになる編集を心がけています。
【資格】キャリアコンサルタント・宅地建物取引士・FP2級

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