2026.05.20

キャリアコンサルタントの年収は?高収入を目指す方法を解説

キャリアコンサルタントが相談者と面談を行う様子

「キャリアコンサルタントの資格取得を検討しているけれど、本当に見合った年収が得られるのだろうか」と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。

国家資格の取得には約30〜40万円の費用と数ヶ月の学習期間がかかるため、資格取得後の収入実態を事前に把握しておく必要があります。

そこで本記事では、以下の内容を解説します。

  • キャリアコンサルタントの平均年収と収入事情
  • 高収入を目指すための具体的な方法
  • キャリアコンサルタントの具体的な仕事内容
  • キャリアコンサルタントに向いている人

キャリアコンサルタントに興味がある方は、ぜひ参考にしてください。

目次

キャリアコンサルタントの平均年収と実態

キャリアプランについて考えるビジネスパーソン

キャリアコンサルタントの年収は、働き方や勤務先によって大きく異なります。

まずは、公的なデータに基づく平均年収の実態を把握しましょう。

職業情報サイトの平均年収データ

厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」のデータによると、キャリアカウンセラーやキャリアコンサルタントの平均年収は約528.7万円となっています。

日本の給与所得者の平均年収と比較するとやや高めの水準に位置していますが、これはあくまで全体をならした平均値です。

実際の収入は、企業に所属するか、独立してフリーランスとして活動するかによって大きな幅があります。

働き方による年収の違い

企業内で人事担当者や社内キャリアコンサルタントとして働く場合、基本的にはその企業の給与体系に依存します。

企業規模や役職によっては年収600万円〜800万円程度を得ることも可能ですが、資格手当の有無は企業によって異なります。

一方、独立してフリーランスとして活動する場合、収入は青天井になる可能性がある反面、仕事の獲得状況によっては平均を大きく下回るリスクも。

現役コンサルタントへのアンケートでも「就職先を見つけ雇用される場合とは別に、フリーランスの選択をする場合は仕事案件の受注を自らが行わなければならない」という点が指摘されています。

経験年数と年収の関係

キャリアコンサルタントの収入は、経験年数と実績に比例して上がる傾向にあります。

相談者の悩みを解決に導いた実績や、企業向けの研修・コンサルティングを成功させた経験が積み重なることで、より単価の高い案件を受注できるようになります。

高収入を目指すための具体的な方法

資料を確認しながらメモを取るキャリアコンサルタント

平均年収にとどまらず、より高い収入を得るためには、単なる「相談役」から一歩踏み込んだアプローチが求められます。

ここでは、高収入を目指すための具体的な方法を解説します。

専門分野の掛け合わせ

キャリアコンサルタントの資格単体ではなく、他の専門知識と掛け合わせることで市場価値は飛躍的に高まります。

例えば、人事・労務の知識や、メンタルヘルスの専門知識を持つことで、より複雑な課題に対応できるようになるためです。

アンケートに回答いただいた10年以上の経験を持つ現役コンサルタントも、「看護師の経験から、心と身体の繋がり、メンタルに及ぼす影響からのアプローチが伝えやすい」と語っており、過去の職歴や専門性を活かすことが差別化に繋がります。

企業向け(BtoB)コンサルティングの展開

個人向け(BtoC)のキャリア相談だけでなく、企業向け(BtoB)の組織開発や研修事業に展開することが、高収入への近道です。

個人の相談料は1時間数千円〜1万円程度が相場ですが、企業向けの研修や組織コンサルティングであれば、1案件で数十万円の報酬を得ることも可能です。

アンケートでも「組織や会社が求めていること、個人の悩みとニーズから、研修や講座のオリジナルプログラムを構築・提案してきたこと」が収入アップに有効だったと語られています。

複数スキルの取得とキャリアアップ

国家資格の取得後も、関連資格を取得することで提供できるサービスの幅が広がります。

例えば、NLP(神経言語プログラミング)などの心理学の資格や、産業カウンセラーなどの資格を取得することで、より深いメンタルサポートが可能です。

自己投資を惜しまず、継続的にスキルをアップデートできる人が高収入を実現しています。

キャリアコンサルタントの仕事内容と役割

ノートに記録を取るキャリア支援のイメージ

年収の基盤となるのは、確かな価値提供です。

キャリアコンサルタントがどのような仕事を通じて対価を得ているのか、主な役割を解説します。

個人向けのキャリア支援

求職者や在職者に対して、自己分析のサポート、適職の提案、履歴書の添削、面接対策などを行います。

単なる仕事の紹介ではなく、相談者が自身の価値観や強みに気づき、自律的にキャリアを選択できるよう支援します。

企業向けの組織開発支援

企業の人事課題に対して、従業員のキャリア研修の企画・実施や、メンター制度の構築支援を行います。

アンケートでも「社長や経営者の思いや視点、従業員やスタッフの気持ちや現状など、それぞれが相違すれば現場に不調和が生じる。それを調和する懸け橋になりたい」という声があり、組織と個人のパイプ役としての役割が求められています。

キャリアコンサルタントに向いている人

笑顔で相談対応をする女性キャリアコンサルタント

高収入を目指す上で、この仕事に対する適性があるかどうかは重要な要素です。

傾聴力と共感力が高い人

相談者の言葉の裏にある本音を引き出し、否定せずに受け止める傾聴力と共感力は不可欠です。

アンケートでも、向いている人の特徴として「人の話を聞くことが好きな人」が挙げられています。

継続的に学び続けられる人

労働市場の動向、関連法規の改正、新しい働き方など、常に最新の情報をキャッチアップする姿勢が求められます。

学ぶことを苦にせず、自己研鑽を続けられる人が、結果として高い報酬を得るコンサルタントに成長します。

キャリアコンサルタントになるには

ヒアリング内容を書き留めるキャリアコンサルタント

これから資格取得を目指す方に向けた、具体的なステップと費用について解説します。

国家資格の取得ルート

キャリアコンサルタントになるには、国家試験に合格する必要があります。

実務経験が3年以上ない場合は、厚生労働大臣が認定する「キャリアコンサルタント養成講習」を修了することで受験資格を得られます。

資格取得にかかる費用と期間

養成講習の受講費用は約30万円〜40万円程度が相場です。

受講期間は通常3ヶ月〜6ヶ月程度かかります。

アンケートでも「誰を対象に、何のために資格取得するかを明確にしておくことで、受験も乗り越えられ、仕事も継続できる」とアドバイスされており、目的意識を持って投資することが大切です。

キャリアコンサルタントのよくある質問

将来のキャリアについて考える男性会社員

キャリアコンサルタントの年収や働き方に関するよくある疑問にお答えします。

独立して年収1,000万円は可能か

可能です。

ただし、個人向けの相談業務だけで達成するのは難しく、企業向けの研修講師や組織開発コンサルティング(BtoB)を組み合わせることが大切です。

副業から始めることはできるか

可能です。

週末や終業後の時間を使って、オンラインでのキャリア相談や、単発のセミナー講師からスタートする人が増えています。

アンケートでも、副業・複業との相性は良いとされています。

資格の更新には費用がかかるか

キャリアコンサルタント資格は5年ごとの更新制です。

更新のためには指定された知識・技能講習を受講する必要があり、5年間で数万円〜10万円程度の費用がかかります。

どのような職場で活躍できるか

一般企業の人事部、ハローワークなどの公的就労支援機関、大学のキャリアセンター、人材紹介会社など、活躍の場は多岐にわたります。

経験を積んだ後に独立するケースも少なくありません。

AIに仕事を奪われる心配はないか

情報提供やマッチングの一部はAIに代替される可能性がありますが、複雑な感情を伴う意思決定の支援はAIには困難です。

アンケートでも「本音を話せる『場』を作り、安心感を与える『人としての在り方』が求められる」と語られており、人間ならではの共感力がより高く評価される時代になります。

まとめ

ペンを持ちながら記録を行う相談業務のイメージ

キャリアコンサルタントの年収と、高収入を目指す方法について解説しました。

ポイントは以下の通りです。

  • 平均年収は約528.7万円だが、働き方によって大きく変動する
  • 高収入を目指すなら、専門性の掛け合わせや企業向け(BtoB)の展開が効果的
  • 独立して稼ぐには、自ら案件を獲得する営業力と企画力が必要
  • 資格取得には約30〜40万円かかるため、明確な目的意識を持つことが大切

キャリアコンサルタントは、人の人生の転機に立ち会い、前向きな決断を後押しするやりがいのある仕事です。

「誰のために、どんな支援をしたいのか」を明確にし、あなたらしいキャリアを築いていきましょう。

この記事を書いた人

岡﨑渉のアバター
フリーライター
これまでBtoCの営業やWebマーケティング、キャリアコンサルタントなど幅広い仕事を経験。700人以上のキャリア・人生の転機に携わってきた経験から、お仕事図鑑では、働く人のリアルを丁寧に届け、次の一歩のヒントになる編集を心がけています。
【資格】キャリアコンサルタント・宅地建物取引士・FP2級

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