「キャリアコンサルタントの資格を取ったけれど、副業としてどう活かせばいいか分からない」「本業と両立できるのか不安」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
資格を取得しても、実務経験がないままでは、どのように案件を獲得し、どれくらいの収入が得られるのかイメージしにくいものです。
副業としての働き方や収入の実態を知ることで、自分に合ったスタイルが見つかり、一歩を踏み出しやすくなります。
キャリアコンサルタントの副業における具体的な仕事内容や収入の目安、現役コンサルタントのリアルな声までを詳しく解説します。
- キャリアコンサルタントの副業内容
- 副業での収入・時給の目安
- 副業に向いている人の特徴
- 現役コンサルタントのリアルな声
お仕事図鑑編集部が、10年以上の経験を持つ現役キャリアコンサルタントへのアンケート結果を交えながらお届けします。
キャリアコンサルタントの副業内容

副業としてのキャリアコンサルタントの主な業務内容について解説します。
対象となるクライアントによって、働き方や求められるスキルが異なります。
個人向け(BtoC)のキャリア相談
個人のキャリアの悩みに対するオンラインや対面でのカウンセリング業務です。
就職や転職活動中の学生や社会人を対象に、自己分析のサポートや履歴書の添削、面接対策などを行います。
今後のキャリアプランについての漠然とした不安を抱える人に対して、一緒に方向性を考える伴走型の支援も含まれます。
オンラインでの対応が主流となっており、自宅にいながら週末や夜間の空き時間を活用できるため、副業として始めやすいのが特徴です。
企業向け(BtoB)の研修や面談
企業に訪問、またはオンラインで実施する従業員向けの研修や面談業務です。
従業員のモチベーション向上や離職防止を目的としたキャリア面談を定期的に実施したり、管理職向けのマネジメント研修を行ったりします。
現役コンサルタントへのアンケートでは、「BtoBの場合は、面談や研修の部屋や会場を準備していただいて実施」しているという声がありました。
企業と直接契約を結ぶことができれば、安定した収入源となりますが、平日の日中に稼働できることが求められる場合が多く、本業との調整が必要です。
副業での収入・時給の目安

副業としてキャリアコンサルタントを行った場合の収入の目安について解説します。
時給相場と月収の目安
厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」によると、キャリアカウンセラー・キャリアコンサルタントの賃金(1時間当たり)の目安は、一般労働者で2,876円、短時間労働者で2,086円です。
副業として週末に週5時間(月20時間)稼働した場合、時給2,000円と仮定すると月収は4万円程度となります。
クラウドソーシングサイトなどで単発の相談案件を受注する場合、1回(約60分)あたり3,000円〜5,000円程度が相場です。
実績を積んで単価を上げることで、月収5万〜10万円を目指すことも十分に可能です。
働き方による収入の違い
単発の相談業務と、企業と契約を結ぶ継続案件では収入に大きな差が出ます。
個人の相談者を都度集客する働き方は、軌道に乗るまで収入が不安定になりがちです。
一方で、企業と業務委託契約を結び、毎月決まった人数の従業員面談を担当するような案件を獲得できれば、安定したまとまった収入を得ることができます。
経験を積み、独自の研修プログラムなどを提供できるようになれば、1回の研修で数万円〜十数万円の報酬を得ることも夢ではありません。
副業に向いている人の特徴

キャリアコンサルタントの副業に向いている人の特徴を解説します。
人の話を聴くことが好きな人
相談者に寄り添い、じっくりと話を聴ける傾聴力がある人は向いています。
現役コンサルタントへのアンケートでも、向いている人の特徴として「人の話を聞くことが好きな人」が挙げられています。
相談者は、答えを求めているだけでなく、「自分の思いを受け止めてほしい」「頭の中を整理したい」というニーズを抱えています。
相手の言葉の裏にある感情を汲み取り、共感しながら話を聴く姿勢が何よりも重要です。
柔軟なスケジュール管理ができる人
本業とのバランスを取りながら、時間を有効活用できる人は向いています。
副業として活動する場合、平日の夜間や土日など、限られた時間の中でクライアントとの面談や準備を行う必要があります。
アンケートでは、「日時は、指定の日時に訪問したり、相手の希望を聞き日程調整しているのでフレキシブルな働き方です。資料作成などタスク管理は自分のペースで行う」との声がありました。
自分自身でスケジュールを管理し、自己規律を持って取り組めることが求められます。
副業を始めるためのステップ

未経験からキャリアコンサルタントの副業を始めるための手順を解説します。
資格の取得と自己研鑽
国家資格の取得と、取得後も継続してスキルを磨くことが第一歩です。
キャリアコンサルタントを名乗るには、国家試験に合格し、登録を受ける必要があります。
アンケートによると、養成講習の受講料などを含め「約40万円」の費用がかかるとのことです。
資格取得後も、最新の労働市場の動向や関連法規を学び続け、定期的に研修に参加して面談スキルをアップデートしていく姿勢が欠かせません。
案件の獲得方法
初期の段階では、実績を作ることが最優先となります。
まずは、ココナラやランサーズなどのクラウドソーシングサイトに登録し、比較的単価が低くても実績となる案件をこなしていくのが王道です。
知人や友人のキャリア相談を無料で引き受け、感想をもらってプロフィールに掲載するのも有効な手段です。
実績と信頼が積み重なってくれば、SNSでの発信やブログを通じて、個人クライアントから直接依頼が舞い込むようになります。
現役コンサルタントのリアルな声

実際に活躍している現役キャリアコンサルタントのアンケート結果を紹介します。
やりがいと良かったこと
相談者の人生の転機に関わり、前向きな変化をサポートできることに大きなやりがいを感じています。
アンケートでは、「退職することは、簡単なことですが、その方の人生の方向性が大きく変わる転機であるため、後悔しない人生選択と働き甲斐、生きがいに繋げるお仕事であると感じています」という力強い言葉が寄せられました。
相談者が自分自身の強みに気づき、生き生きと働き始める姿を見届けることができるのは、この仕事ならではの喜びです。
大変だったことと厳しい現実
案件獲得の難しさや、企業の制度に振り回される厳しい実態もあります。
アンケートには、「会社組織へ導入するための助成金や補助金の制度が1年で打ち切りになった」という生々しい声がありました。
企業が助成金目当てでキャリア支援を導入した場合、制度が終了すれば契約も打ち切られてしまうという不安定な側面があります。
副業であっても、常に新規開拓や営業活動を意識し、複数の収入源を確保しておくリスク管理が求められます。
副業キャリアコンサルタントの将来性

今後のキャリアコンサルタントの需要と将来性について解説します。
メンタルケアの需要増加
ストレス社会において、メンタルケアやキャリア自律の重要性はますます高まっています。
アンケートでも、「昨今多い、体調不良に関しても、どこに問題があるのかを見つけ、改善方法を伝えることで、職場復帰や退職せずに済むケースは、やりがいを感じています」との声がありました。
終身雇用制度が崩壊し、個人のキャリア形成が自己責任となる中、専門家への相談ニーズは個人・企業問わず拡大していくと考えられます。
AI時代における対人支援の価値
AIには代替できない「感情に寄り添う」人間ならではの支援の価値が再認識されています。
情報提供やマッチングの機能はAIに代替される可能性がありますが、複雑な感情を伴う悩みに寄り添い、安心感を与えることは人間にしかできません。
アンケートでも、「知識やノウハウではなく、人にしかできない感情を扱うプロフェッショナルとして『人間性』を高めていく必要があると考えています」と語られています。
人としての在り方を磨くことで、長く活躍できる仕事です。
よくある質問(FAQ)
キャリアコンサルタントの副業に関するよくある質問に回答します。
未経験からでも副業できますか
未経験からでも副業を始めることは十分に可能です。
最初はクラウドソーシングなどで実績を積み、徐々に単価を上げていくステップを踏むのが一般的です。
資格取得にはどれくらい費用がかかりますか
養成講習の受講料や受験費用などを合わせると、約30万〜40万円程度の費用がかかります。
決して安い投資ではないため、目的意識を持って取り組むことが大切です。
本業との両立は大変ですか
時間管理の工夫が必要ですが、オンラインでの面談を中心にすれば両立はしやすいです。
土日や平日の夜間など、自分のペースで稼働時間を調整できるのが副業のメリットです。
どのような案件が多いですか
個人向けの就職・転職相談、自己分析サポート、履歴書添削などが主流です。
実績を積めば、企業向けの研修や従業員面談などの案件を受注することも可能です。
副業から独立することは可能ですか
実績と人脈を築き、安定した集客経路を確立できれば、フリーランスとして独立することも可能です。
実際に副業からスタートして独立を果たしたコンサルタントも多数存在します。
まとめ

キャリアコンサルタントの副業について、仕事内容や収入の目安、現役コンサルタントのリアルな声をお伝えしました。
- 個人向け相談と企業向け研修が主な仕事
- 時給の目安は約2,000円〜3,000円程度
- 人の話を聴くことが好きで、柔軟な時間管理ができる人に向いている
- AIには代替できない「感情に寄り添う」人間ならではの価値がある
資格を取得したばかりで不安な方も、まずは小さな案件から一歩を踏み出してみてください。
相談者の人生の転機に寄り添い、前向きな変化をサポートする経験は、あなた自身のキャリアにとってもかけがえのない財産となるはずです。









