2026.05.11

Webマーケターとは?仕事内容・年収・向いている人を解説

Webマーケターがアクセス解析データを確認している様子

「Webマーケターって実際どんな仕事をするの?」

「未経験からでもなれるの?」

「年収はどれくらい?」

Webマーケターへの転職や就職を考えている方のなかには、このような疑問をお持ちの方も多いでしょう。

デジタル化が進む現代において、Webマーケターは多くの企業から必要とされています。

しかし、業務が専門的であるため、具体的な仕事のイメージが湧きにくいと感じる人も少なくありません。

この記事では、Webマーケターの実態について以下のポイントを解説します。

  • Webマーケターの具体的な仕事内容と1日の流れ
  • 平均年収と収入アップの方法
  • 未経験からWebマーケターになるための最短ルート
  • 向いている人・向いていない人の特徴
  • デジタル広告市場の成長と将来性

Webマーケターを検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

目次

Webマーケターとはどんな仕事か

WebマーケターがWebサイト改善について打ち合わせをする様子

まずWebマーケターという仕事の全体像をつかんでいきましょう。

どんな目的で、誰のために、何をする仕事なのかを整理します。

Webマーケターの仕事の概要

Webマーケターとは、インターネットを活用して企業の商品・サービスの認知拡大や購買促進を担う仕事です。

スマートフォンの普及により、消費者の情報収集や買い物の多くがWeb上で行われるようになりました。

そのため、企業は自社のWebサイトやSNS、インターネット広告を通じて顧客にアプローチする必要があります。

Webマーケターは、この「Webを通じた売上拡大」の戦略を立て、実行し、結果を分析して改善する役割を担います。企業の利益に直結する重要なポジションです。

1日の仕事の流れ

Webマーケターの1日は、データ確認とチームとの連携を中心に進みます。

以下は、事業会社で働くWebマーケターの典型的な1日の流れです。

09:00出社・メール確認。前日の広告成果やWebサイトのアクセスデータをチェック
10:00チームミーティング。データをもとに、現在進行中のキャンペーンの進捗状況を共有し、改善策を話し合う
11:00広告運用の調整。Google広告やSNS広告の予算配分や配信設定を見直す
13:00昼休憩
14:00コンテンツ制作の打ち合わせ。新しい記事やLP(ランディングページ)の構成について、ライターやデザイナーと打ち合わせ
16:00データ分析とレポート作成。今月の成果をまとめたレポートを作成し、上司やクライアントへの報告準備
18:00翌日のタスク整理をして退社

Webマーケターの主な業務領域

Webマーケターの業務は多岐にわたります。主な業務領域は以下の通りです。

  • SEO(検索エンジン最適化):Googleなどの検索結果で自社サイトを上位に表示させる施策
  • Web広告運用:リスティング広告やディスプレイ広告、SNS広告の出稿と調整
  • SNSマーケティング:X(旧Twitter)やInstagram、TikTokを活用した認知拡大
  • コンテンツマーケティング:ブログ記事や動画を通じて見込み客を育成する施策
  • データ分析:Googleアナリティクスなどを用いてユーザーの行動を分析し、改善点を見つける

これらすべてを1人でこなすケースもあれば、チームで分担するケースもあります。どの領域を担当するかは会社の規模や方針によって異なりますが、共通しているのは「数字を見ながら施策を改善し続ける」ことです。

働く場所としては、自社の商品を売る「事業会社」、他社のマーケティングを支援する「広告代理店」、そして独立して働く「フリーランス」の3つの形態があります。

Webマーケターの平均年収と給与の実態

マーケティング戦略を考えるWebマーケター

気になる年収について、公的データをもとに見ていきましょう。

Webマーケターの給与は、経験年数やスキルによって大きく変動するのが特徴です。

厚生労働省の「job tag」によると、平均年収は736.8万円であり、日本の全産業平均年収(478万円)を大きく上回っています。(出典:厚生労働省 「job tab」

経験年数別の年収目安は以下の通りです。

経験年数平均年収の目安
入職1〜3年300〜400万円前後
中堅5〜10年450〜600万円前後
ベテラン15年以上650万円以上

未経験で入社した当初は300万円台からスタートすることが多いですが、成果を出せるようになれば昇給のスピードが速い職種です。

年収を上げる方法としては、広告運用とSEOの両方ができるなど「対応できる領域を増やす」ことや、チームをまとめる「マネジメント職への昇進」があります。

また、実力をつけてフリーランスとして独立し、年収1,000万円以上を稼ぐ人も珍しくありません。

Webマーケターに必要なスキルとツール

Web広告やデータ分析を行うパソコン操作のイメージ

Webマーケターとして活躍するために身につけておきたいスキルとツールを解説します。

無料で使用できるものもあるため、自身で触れておくことで仕事に就いてからの業務がスムーズになります。

必須スキル3つ

Webマーケターには、以下の3つのスキルが求められます。

  • データ分析力:アクセス数やコンバージョン率などの数字を読み解き、現状の課題を正確に把握する力
  • 課題発見・仮説思考力:「なぜこの数字になったのか」「どうすれば改善できるか」を考え、施策を立案する力
  • コミュニケーション力:デザイナーやエンジニア、営業担当など、他部署のメンバーと円滑に連携してプロジェクトを進める力

プログラミングや高度なデザインスキルは必須ではありません。

「数字と向き合いながら、人と協力して成果を出す」という姿勢があれば、未経験からでも十分に活躍できる職種です。

よく使うツール一覧

業務では複数のツールを使用します。

最初からすべてを使いこなす必要はありませんが、Googleアナリティクス4(GA4)とGoogleサーチコンソールは無料で使えるうえ、実務でほぼ必ず登場するため、入職前から触れておくことをおすすめします。

  • 分析ツール:Googleアナリティクス4(GA4)、Looker Studio
  • SEOツール:Googleサーチコンソール、Ahrefs等
  • 広告管理ツール:Google広告マネージャー、Meta広告マネージャー
  • コミュニケーションツール:Slack、Chatwork、Teams

ツールは会社や案件によって異なりますが、「どのツールでも数字の読み方の基本は同じ」という感覚を身につけておくと、新しいツールへの対応もスムーズになります。

自身でブログなどを運営することで、実績として語れるようにもなります。

Webマーケターに向いている人・向いていない人

付箋を使ってマーケティング施策を整理するWebマーケター

Webマーケターは魅力的な仕事ですが、適性によってやりがいを感じるか、辛さを感じるかが分かれます。

向いている人、向いていない人の特徴を知り、自身の適正と照らし合わせてみましょう。

向いている人の特徴

Webマーケターに向いている人には、以下のような特徴があります。

  • 数字やデータを読むことが苦にならない人
  • 変化の激しい環境に柔軟に対応できる人
  • 仮説を立てて検証するプロセスが好きな人

毎日のようにデータと向き合い、細かな変化に気づける人は適性があります。

Web業界はツールの仕様変更やトレンドの移り変わりが速く、「また新しいことを覚えないといけない」と捉える人もいますが、逆に「常に学びながら働ける」ことをプラスに感じられる人にとっては、成長しやすい環境です。

また、「これを試せばうまくいくはず」と仮説を立て、結果を見て改善を繰り返すプロセスを楽しめる人は、仕事そのものがゲーム感覚で進められます。

向いていない人の傾向

一方で、以下のような特徴を持つ人は難しさを感じやすい傾向があります。

  • 正解のない仕事にストレスを感じる人
  • 地道な作業が苦手な人

マーケティングには「これをやれば必ず成功する」という絶対の正解がありません。

手探りで進めることに強い不安を感じる人には辛い面があるかもしれません。

ただし、過去のデータや事例を山積みすることで「成功確率の高い手」を打てるようになります。

また、華やかなイメージを持たれがちな仕事ですが、実際はデータの入力や広告文の微調整など、地道な作業が山のようにあります。

それでも、その一つ一つの作業が大きな成果につながったときの達成感は、この仕事ならではの大きなやりがいです。

Webマーケターになる方法

ノートPCでWebマーケティング業務を行う様子

Webマーケターになるための具体的なステップや、未経験からの転職ルートについて解説します。

役立つ資格・認定試験

Webマーケターになるために必須の資格はありません。

しかし、実力を証明するために以下の資格を取得しておくと、転職活動で有利に働きます。

Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)Googleが公式に提供する、アクセス解析ツール「GA4」の習得度を測る無料の試験
Google広告認定資格Google広告の基礎から応用までの知識を証明する無料の資格。検索広告やディスプレイ広告など、分野ごとに分かれている
ウェブ解析士Webマーケティングの基礎知識から、データをビジネスに活用するスキルまでを体系的に学べる有料の資格

まずは無料で受験できるGoogleの認定資格から挑戦し、基礎知識を身につけることをおすすめします。

未経験・社会人からのルート

2026年現在、Webマーケターの需要は高く、未経験からでも挑戦できる求人は一定数存在します。

未経験から転職を成功させるための主なルートは以下の3つです。

独学でブログやSNSを運用する自分でブログを立ち上げ、SEOやアクセス解析を実践する方法。「月間1万PVを達成した」などの実績は、面接で大きなアピール材料になる
副業で実務経験を積むクラウドソーシングサイトなどで、未経験歓迎のライティングやSNS運用の案件を受注し、実務経験を積む方法
Webマーケティングスクールに通うプロの講師から体系的に学び、転職サポートまで受けられるルート。費用はかかるが、最短で転職を目指す人に向いている

「30代からでも遅くないか」と不安に思う人もいますが、前職での営業経験や業界知識は、Webマーケターの仕事に大いに活かせます。何歳からでも挑戦は可能です。

将来性とキャリアパス

Webマーケターのキャリアと将来性をイメージしたビジネス風景

Webマーケターという職業の将来性や、どのようなキャリアを描けるのかについて解説します。

AI技術の進化により、「広告の入札調整」や「レポートの自動作成」といった定型業務は、AIに代替されつつあります。

しかし、だからといってWebマーケターの仕事がなくなるわけではありません。

ターゲット層の心理を深く理解し、どのようなメッセージを届けるべきかを考える「戦略立案」や「クリエイティブの判断」は、人間にしかできない重要な役割です。

電通が2026年3月に発表した「2025年 日本の広告費」によると、国内のインターネット広告費は4兆459億円と過去最高を更新し、初の4兆円超えを記録しました(出典:電通「2025年 日本の広告費」2026年3月公表)。

デジタル広告市場は今後も成長が見込まれており、Webマーケターの需要は安定して高い状態が続くと予測されます。

キャリアパスとしては、以下のような選択肢があります。

  • スペシャリスト:SEOやSNS広告など、特定の領域を極めて専門性を高める道
  • マーケティングマネージャー(CMO):チームを統括し、マーケティング戦略全体を指揮するリーダー職
  • フリーランス・独立:企業に属さず、複数のクライアントから案件を請け負う働き方

自分の得意なことやライフスタイルに合わせて、柔軟にキャリアを描けるのがWebマーケターの魅力です。

よくある質問(FAQ)

Webマーケターに関して、よく寄せられる疑問にお答えします。

Q1. Webマーケターの平均年収はいくらですか?

厚生労働省の「job tag」によると、平均年収は736.8万円です。

経験年数や勤務先によって幅があり、スキル次第で高収入を目指せます。

Q2. 未経験からWebマーケターに転職できますか?

可能です。Google広告認定資格の取得や副業での実績作りがあると採用されやすくなります。

未経験者向けの求人も一定数存在するため、まずは基礎知識を身につけることから始めましょう。

Q3. Webマーケターになるには何から始めればいいですか?

以下の方法がおすすめです。

  • 独学でブログやSNSを運用する
  • 副業で実務経験を積む
  • Webマーケティングスクールに通う

面接時に語れる実績があると、就職・転職で有利に働きます。

Q4. Webマーケターの仕事はきつい・大変ですか?

成果が数字で明確に出るため、プレッシャーを感じる場面は少なくありません。

一方で、自分の施策が結果に直結したときの達成感は大きく、やりがいを感じやすい職業でもあります。

Q5. WebマーケターはAIに代替されますか?

データ収集やレポート作成などの定型業務はAIに代替されつつありますが、戦略立案や顧客インサイトの解釈は人間の強みが残ります。

デジタル広告市場は2026年以降も成長が見込まれており、需要は安定しています。

まとめ

Webマーケターの働き方をイメージしたオフィスからの朝焼け風景

この記事では、Webマーケターの仕事内容や年収、なるための方法について解説しました。ポイントをまとめると以下の通りです。

  • インターネットを活用して企業の売上拡大を担う仕事
  • 平均年収は日本の全産業平均を上回り、実力次第でさらにアップ可能
  • データ分析力や仮説思考力が求められ、未経験からでも挑戦できる
  • デジタル広告市場の拡大に伴い、将来性も高く安定した需要がある

Webマーケターという仕事が自分に合うかどうかは、数字への興味・変化への柔軟性・仮説検証の楽しさを感じられるかどうかで判断するのが良いでしょう。

この記事を書いた人

岡﨑渉のアバター
フリーライター
これまでBtoCの営業やWebマーケティング、キャリアコンサルタントなど幅広い仕事を経験。700人以上のキャリア・人生の転機に携わってきた経験から、お仕事図鑑では、働く人のリアルを丁寧に届け、次の一歩のヒントになる編集を心がけています。
【資格】キャリアコンサルタント・宅地建物取引士・FP2級

他の特集記事

インタビュー記事

目次