警察官とは?日本の治安を守る憧れの仕事のリアルとは?

「警察官」と聞くと、ドラマや映画で見るような“正義の味方”のイメージが強いかもしれません。しかし、実際の警察官の仕事は、それだけでは語りきれないほど多様で、地域の暮らしを支える重要な役割を担っています。今回は、そんな警察官のリアルな姿を掘り下げるとともに、似ているようで実は全く違う「検察官」との役割の違いについてもわかりやすく解説します。

今の働き方に疑問を感じているあなたにとって、新たなキャリアを考えるヒントになるかもしれません。警察官の仕事の魅力や課題、そして「正義」を貫く仕事が教えてくれることを、一緒に考えていきましょう。

目次

「正義の味方」だけじゃない!警察官の仕事のリアルと多様な役割

ドラマの影響で「事件を追いかけて犯人を捕まえる」のが警察官の仕事と考えがちですが、それは氷山の一角に過ぎません。日本の警察官は、主に地方公務員として都道府県警察に所属し、地域住民の安全を守るために日々さまざまな業務に取り組んでいます。

例えば、交通事故の予防や取り締まり、地域の防犯パトロール、災害時の救助活動、さらには少年指導や生活安全の相談対応など、生活に密着した幅広い役割があります。警察庁という国家公務員組織では、全国の警察を統括したり、政策立案や調整を行ったりもしているんです。

つまり、警察官の仕事は、「正義の味方」として悪者と戦うというよりも、地域の暮らしの安全をトータルに守る「暮らしの守り手」であると言えるでしょう。時には住民の方と気軽にコミュニケーションをとり、、信頼関係を築くことも重要な仕事の一環です。

警察官になるには?採用試験の仕組みと、その後のキャリアパス

警察官になるには、まず各都道府県警察が実施する警察官採用試験に合格する必要があります。試験は大きく分けて「大卒程度」と「高卒程度」の2種類があり、受験資格もそれぞれ異なります。例えば、大卒程度試験では大学卒業者や卒業見込み者が対象です。

採用試験は、筆記試験、体力検査、面接などで構成されていて、体力や精神力、コミュニケーション能力が求められます。合格後は、警察学校での約6か月間の研修を経て、実際の警察官として現場に配属されます。

キャリアのスタートラインは一緒でも、その後の道は多様です。地域の交番勤務から始まり、交通課、刑事課、生活安全課など様々な部署を経験し、専門性を高めていく場合もあったり、管理職を目指す道や、国家公務員として警察庁に異動する道もあります。

このように、自分の適性や興味に合わせてキャリアを積み重ねられるのも警察官の魅力の一つなのでしょう。

気になる年収は?安定した公務員としての給与と昇進の仕組み

警察官は地方公務員の一種であり、その給与は公務員の給与体系に基づいて支払われます。総務省の「令和3年地方公務員給与の実態」によれば、都道府県警察の警察官の平均年収は、約694万円〜722万円程度とされています。これは安定した収入の目安としては、魅力的ですよね。

初任給は、例えば警視庁で大卒程度の採用の場合、月額で約29万円〜30万円が一般的です。基本給に加えて、期末・勤勉手当(いわゆるボーナス)が年に2回支給されるため、生活の安定感にもつながっています。

また、勤務年数や昇進に応じて給与はアップしていくため、長く働くほどキャリアとともに待遇も向上します。とはいえ、仕事内容には緊張感やプレッシャーも伴うため、給与だけに目を向けてしまうと、ミスマッチが起こってしまうかもしれません。

警察官と検察官、どう違うの?捜査と起訴の役割をわかりやすく解説

「警察官」と「検察官」と聞いたことがある方も多いと思います。人によっては、同じ職種と思っている人もいるでしょう。しかし、実際は全く違う組織なのです。「一体何が違うの?」と感じる方も多いのではないでしょう。簡単に言うと、警察官は『捜査機関』、検察官は『起訴機関』です。

具体的には、警察官は事件の発見や被疑者の逮捕、証拠の収集といった捜査活動を行い、その調査結果を検察に送ります。一方、検察官は、送られてきた事件の証拠をもとに「起訴するかどうか」を判断します。起訴後は裁判を進め、被告人の有罪・無罪を争う役割を担います。

採用の仕組みも異なり、警察官は都道府県警察の採用試験で選ばれますが、検察官は司法試験合格後に、司法修習という1年間の研修後に、検察庁への応募資格を得ることができます。両者は刑事司法の中で役割を分担し、それぞれが「正義」の実現に向けて活動しているのです。

・警察は、調べる人。

・検察は、改めて調べなおして、間違いなければ裁きの場に送る人。

この違いを知ることで、キャリア選択の際にも「自分がどの段階で社会に貢献したいのか」を具体的にイメージしやすくなるかもしれませんね。

警察官に向いているのはどんな人?「誰かのために」という熱い想い

警察官の仕事は、時に危険が伴い、また夜勤や不規則な勤務もあります。そんな中で長く続けられる人には、共通した特徴があります。

まず、「誰かのために何かをしたい」という強い想い。目の前にいる地域の安全を守るために自分の力を使いたいという気持ちは、警察官としての原動力になります。

次に、冷静な判断力とコミュニケーション能力。事件現場だけでなく、住民との日常的なやりとりや相談対応も多いため、相手の話をよく聞き、適切な対応ができることが求められます。

また、体力や精神力も大切です。長時間の勤務や緊急対応があるため、健康管理への意識も欠かせません。

ただし、未経験者でも研修でしっかりと学べるので、心配しすぎる必要はありません。むしろ「人のために役立ちたい」という気持ちがあれば、挑戦しがいのある職業と言えるでしょう。

あなたのキャリアを考えるきっかけに!「正義」を貫く仕事が教えてくれること

警察官の仕事は、単に法を守るだけではなく、「地域の人々の安心と信頼を支える」という社会的な使命感に満ちています。これはどの職業にも通じる普遍的な価値かもしれませんね。

自分の「やりたい事」を貫くためには、時に困難や葛藤もありますが、それを乗り越えていく経験は、あなたのキャリアや人生にとって大きな財産になるでしょう。働き方や職場環境に疑問を感じている今だからこそ、自分の「誰かのために」という想いを原動力に、新しい一歩を踏み出すのも素敵です。

また、警察官と検察官の違いを知ることで、社会の仕組みや自分の役割を多角的に考えるヒントになるでしょう。今あなたが歩んでいる道は、誰の役に立っていますか?少し角度を変えてみるだけで、あなた自身のキャリアに役立つ何かが、思いつくかもしれません。あなたがどんな形で社会に貢献したいのか、じっくり考えてみてくださいね。

「誰」の役に立っているか、明確に把握するのがヒント

警察官は「正義の味方」というイメージを超え、地域の暮らしを多面的に守る仕事です。採用試験から研修、キャリアパスまでしっかりとした制度が整っており、安定した収入も魅力の一つ。検察官との違いを理解することで、刑事司法の全体像も見えてきます。

「誰かのために」という熱い想いを持つ人にこそ向いている職業であり、「市民」を守るという明確な目的がある警察官の仕事を知ることで、あなたのキャリアにとっても新鮮な気づきをもたらしてくれるはずです。

お仕事図鑑編集部
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